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ウェアリングブッシュ

業界 化学・食品・自動車・航空宇宙
材質 PTFE
サイズ ~φ300
ロット -
精度 ±0.2mm
※精度は、ご要望のサイズ・形状によって異なります。

低摩擦・長寿命 PTFE製ウェアリング・ブッシュ

無給油でも滑らか高精度な摺動性と流体移動を実現

 

ウェアリング・ブッシュとは

ウェアリングブッシュ(Wearing Bush)は、精密な寸法精度と高い機能性を兼ね備えた摺動部品です。
PTFE素材を採用することで、無給油でも安定した摺動性能を発揮します。さらに、スパイラル溝加工による

流体移動機能、低摩擦性、パッキン保護機能により、各種機械装置の性能向上と長寿命化を実現します。

 

均一な肉厚の実現

NC旋盤を用いた加工により、製品全体で肉厚を均一に確保することが可能です。

この均一性により、摺動時の安定性が向上し、偏荷重による早期摩耗を防止します。

 

スパイラル溝加工による流体移動機能

内径部には、摺動性能を損なわないスパイラル状の溝を精密に加工できます。

この溝構造により、以下の機能が付加されます。

 

  • 潤滑油の均一な分散:スパイラル溝が潤滑油を摺動面全体に効率的に供給
  • 気体・液体の円滑な移動:密閉空間での圧力バランスを調整
  • 多様な溝パターン:2重スパイラル、対向スパイラル(逆回転)、クロススパイラルなど

摺動部品としての優れた特性

低摩擦係数と位置保持の両立

PTFE製ウェアリング・ブッシュは、摺動抵抗をほとんど増加させることなく、軸と筒の間隔を適切に保持します。

従来のシール部品とは異なり、溝構造によって流体移動を阻害しないため、以下のメリットがあります。

 

(1) スムーズな作動性の維持

(2) 過度なシール性による作動不良の防止

(3) 長寿命化とメンテナンス頻度の低減

 

≪ピストン軸受材としての保護機能≫

油圧・空圧シリンダーのピストン部に使用される場合、ウェアリング・ブッシュは以下の役割を担います。

高い潤滑性:PTFE特有の自己潤滑性により、金属同士の直接接触を防止

偏心の抑制:ピストンロッドの軸ブレを最小限に抑え、真直な往復運動を実現

パッキン保護:偏荷重を軽減することで、シールパッキンの偏摩耗や早期劣化を防止

PTFE製ウェアリング・ブッシュの用途

ウェアリング・ブッシュは、以下のような幅広い産業分野で採用されています。

  • 油圧・空圧機器(シリンダー、バルブ)
  • 産業機械の摺動部
  • 自動車部品(サスペンション、ステアリング機構)
  • 食品機械(無給油環境での使用)
  • 化学プラント(耐薬品性が要求される環境)

PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)材質の特性

特性項目 特性内容
耐薬品性 ほぼすべての酸・アルカリ・有機溶剤に対して優れた耐性
使用温度範囲 -200℃~+260℃(低温脆化なし)
耐水素性 水素環境下でも脆化せず、長期耐久性を維持
摩擦係数 固体材料中で最低レベル(0.04~0.1)の低摩擦特性
弾性・変形 弾性がほとんどなく、優れた寸法安定性
耐圧性 高圧縮下でも優れた耐圧性能を発揮
非粘着性 表面エネルギーが低く、物質が付着しにくい
生体適合性 医療機器・食品接触用途に適合
耐候性 紫外線や酸素による劣化がほとんどない
物性項目 数値
密度 2.13~2.22 g/cm³
使用温度 -200℃~+260℃
融点 327℃
摩擦係数 0.04~0.1

 

技術・仕様に関するご相談は、販売促進係までお気軽にお問い合わせください。

 

試作や小ロット多品種、大量生産まで対応

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